シエスタは自然?
長さは20分が最適
短時間仮眠の効果
おやつは眠気ざまし
Part1
おやつは眠気ざまし
Part2
新シエスタのすすめ
Part1
新シエスタのすすめ
Part2
おやつは眠気ざまし Part1
広島大学大学院 総合科学研究科 行動科学講座
教授 堀 忠雄氏「快適睡眠のすすめ」
伝統的な作業・休憩計画では、8時の始業、10時のお茶、12時の昼寝、2時のおやつ、5時の終業が基本であり、これまでに述べてきた眠気のウルトラディアンリズムのピーク時刻に、休憩がしっかりと組みこまれているのがわかる。
いまでも土木、建築業や造園業などの人たちには根強い支持を受け、午前と午後に2回休憩をとる習慣はわずかながら残っている。その一方で、オフィス街では1965年ごろから徐々に影をひそめ、最近では10時と2時にお茶を飲む習慣はほとんど消滅した。
昔の時刻のよび名は、現在の10時が巳の刻で四つ時、午後2時が未の刻で八つ時である。おやつは、午後2時(八つ時)に休憩をとった習慣の名残で、そのときに眠気ざましにとった茶菓をさしている。お四つもあってよさそうだが、こちらはしらべてもさっぱり見あたらない。
昔の人も2時の眠気には手を焼いたのであろう。みっともない居眠りをするくらいなら、茶うけに菓子や漬け物を出して楽しく談笑し、眠気のピークをやりすごすことにしたようだ。休み時間は15分からせいぜい30分で、ほんの一息入れるというものであった。
昔の時刻は2時間きざみであり、未の刻は午後2時〜4時(または午後1時〜3時)で、2時になると鐘などで時報を出していた。だから、おやつは午後2時ごろにとったと考えるのが自然である。ところが、おやつは3時という認識がはるかにいきわたっている。『広辞苑』にも「お三時」という言葉が採録されており、3時のほうが市民権をえているのかもしれない。だが、眠気のピークはその1時間前の2時にきているので、3時のおやつでは居眠り事故の防止にはまにあわないのである。
一般庶民が午後2時の眠気を乗りきるのに、番茶などの緑茶を使うようになったのは、おそらくだいぶ時代が下ってからではないかと思われる。ガムをかむのも同じ原理で、あごを動かし奥歯をかみしめると、頭蓋内圧と血流の変化を引きおこし、これが刺激となって脳の覚醒を高める。あくびも大口を開けるからといって、べつに脳が酸欠になっているわけではない。覚醒を維持しようとすると、脳の覚醒維持システムがあくびを発令する。脳顔面頭蓋反応といって、顔中の筋肉をこわばらせ、とりわけあごの筋肉に力を入れて口を大きく開閉させる。漬け物を食べるときよりも力が入っており、脳を覚醒させる効果はずっと強い。
1人で黙っているときよりも、話し相手がいるほうが眠気がまぎれる。家族ドライブで運転者以外はみんな寝てしまうというときには、居眠りがおこりやすい。ラジオのディスクジョッキーがよびかけてくれると、仮想体験とわかっていても目がさめる。座談の達人と同席すると、楽しく時をすごして睡魔の襲撃をかわすことができる。
■
プライバシーポリシー
■
お問い合わせ
■
広告掲載についてのお問い合わせ
■
Copyright(C)Sleeping Beauty 2006.All Rights Reserved. 当ホームページ掲載の記事、イラスト、写真等の無断転載を禁じます。